この記事では、Google Colabで書いたコードをGitHubで管理する方法を説明します。
ローカルに環境構築をせずに開発をしつつ、そのコードを管理したい人向けの内容となっています。
パブリックリポジトリ、プライベートリポジトリ両方を対象としています。
この記事の内容です。
対象読者
- Google Colabで書いたコードをGitHubで管理したい方
環境
- Google Colab
前提条件
- GitHubアカウント作成済み
共通の下準備
- Google Colabのプロジェクトを作成する
- Google Driveをマウントする
2は、cloneしたモノを保存するために必須です。
方法は、このページがわかりやすかったのでこちらを参照してください。
【Google Colaboratory】2通りのGoogleドライブのマウント方法
パブリックリポジトリを使用
パブリックリポジトリを使用する際は簡単で、それぞれ以下の流れで設定したりcloneするだけです。
1. Gitアカウント設定
pushを行えるようにするため、以下のコードブロックを作成し実行します。
メールアドレスとユーザ名は、お使いのものに置き換えてください。
!git config --global user.email "メールアドレス"
!git config --global user.name "ユーザ名"
2. Gitパブリックリポジトリをclone
以下のコードブロックを作成し、実行します。
[リポジトリURL]は、対象のものに置き換えてください。
%cd /content/drive/MyDrive/Colab Notebooks
!git clone [リポジトリURL]
3. コードのcommitおよびpush
Google Colab外で行う方法とほぼ同じです。
以下のコードブロックを作成し、実行します。(addやcommit、pushの対象はお好みで。)
!git add .
!git commit -m "コミットメッセージ"
!git push origin main
プライベートリポジトリを使用
プライベートリポジトリを使用する際は、Personal access tokenを利用して認証を行う必要があるため、手順が変わってきます。
1. GitHub側でPersonal access tokens作成
以下の手順で、Personal access tokensを作成します。
これは、
- GitHubにサインイン
- ページ右上のアイコンから、Settingsをクリック
- 左側メニュー一番下のDeveloper settingsをクリック
- 左側メニュー一番下のPersonal access tokensをクリック
- Generate new tokenをクリックし、Personal access tokensを作成
- 作成されたtokenをコピー (後ほど使用するため。)
2. Gitアカウント設定
pushを行えるようにするため、以下のコードブロックを作成し実行します。
メールアドレスとユーザ名は、お使いのものに置き換えてください。
!git config --global user.email "メールアドレス"
!git config --global user.name "ユーザ名"
3. Gitプライベートリポジトリをclone
以下のコードブロックを作成し、実行します。
[Personal access tokens]は、先ほどコピーしたものを、
[GitHubアカウント名]と[リポジトリ名]は、使用しているものや対象のものに置き換えてください。
!git clone リポジトリURL
%env TOKEN=[Personal access tokens]
%cd /content/drive/MyDrive/Colab Notebooks
!git clone https://$$TOKEN@github.com/[GitHubアカウント名]/[リポジトリ名].git
4. コードのcommitおよびpush
Google Colab外で行う方法とほぼ同じです。
以下のコードブロックを作成し、実行します。(addやcommit、pushの対象はお好みで。)
!git add .
!git commit -m "コミットメッセージ"
!git push origin main